クリエイターとしてキャリアを考えた話 ~AbemaTV Movie Creative Academy~
コロナの影響でバイト先が休み。丁度時間ができたので昔(2018年11月あたり)のインターンのお話を思い出しながら書いておりますRic.です。 今回はいつもと少し違ってクリエイターとしてのお話です。実はサムネのインターン写真は自分が撮ったのを使って頂いております…!あり難し…!
そもそも君クリエイターだったん?
なんの因果か大学時代の部活で広報部門を担当していたこともあって映像や動画の製作に関しては簡単なものであれば業務委託的な形で案件も取れるくらいのワザマエの時代が自分にもあったのです…
ともかく一時期は本気でクリエイターとしての道も考えていた時期があったと言う事です。
なんでクリエイターインターン行ったん?
前述した様に自分はクリエイターとしてのキャリアも考えていたのも大きかったのですが、 他の理由を箇条書きにしておくと
- クリエイターとしてのキャリアに迷いがあった
- クリエイターとしての力を試したかった
- 他のクリエイター志望の学生の作品がみたかった
- クリエイターとしてのレベルアップ
まあこんな感じで色々あった訳ですが、一番の理由は
「クリエイターとしてのキャリアに迷いがあった」
これが一番大きいでしょうか、どう言う迷いかと言うと自分は元々情報系の出身でありエンジニアとしてのキャリアも考えていて、 自分は迷いがある中で決めてしまうのはどうかと思ったので一旦考えるきっかけとして参加した形です。
期間とやった事
- 期間:5日間
- やった事:AbemaTV番組の疑似番宣の企画から作成
格闘代理戦争・リアルカイジ・オオカミ くんには騙されない、の3作品から選んで製作 - 形式:個人製作ではあるがチームを組んでのチーム戦的な側面も
最終日に製作した動画・企画の発表を行い最優秀賞・最優秀チーム賞などを決めます
こんな感じでしょうか、撮影も少しだけやる自分は撮影からやりたいな〜なんて思ってましたが期間的にも難しいか…って感じですた。 五日間で企画・編集と言うのもなかなかタフだな…と言う印象でもありました。
色々(頭おかし)な方たちとの出会い
これは全面的に良い意味なのであしからず。笑
芸術系の大学出身の方々
もちろんこのインターンはデザイナーコースに当たるので当たり前っちゃ当たり前なんですが… 他のインターン生には
こんな感じの所属の方々が沢山いました。情報系の大学の人間は自分含め二人くらいしかいなかったので新鮮でした。 ここで「凄えな…」ってなったのはデザイナー社員の方にポートフォリオを見てもらう時間があったのですが…
などなど、、人生掛けてんなぁ…と感じさせる頭のおかしな方々が沢山いらっしゃいました。 真面目な感じで言うならば
独自の世界観を作り出す
これのレベルが違うなとヒシヒシと感じたと言う事です。
こう言う方々の製作過程を見ながら一緒に製作したのは今でも印象的な経験として自分の中に残っています。
数少ない情報系の出身の方
このインターン生の方は丁度自分と同じチームで隣のデスクで作業してたんですが、 めちゃくちゃ作業スピードが早かった、何なら3日目くらいで完パケて(完成の意)5日間で2作品作ってた。
隣で見てたので色々学ばせて貰いまして、編集技術からどんな感じにしたら良い感じの構成になるかな?みたいなディスカッションもさせてもらいました。 ともかく編集技術に関して一人だけレベルが違いました…
ちなみに彼は情報系出身ではあるもののクリエイターへのキャリアを心の中で決めている様でした。
エンジニア出身のデザイナー社員の方
これは凄く運が良かったんですが自分のチームのメンターの方にエンジニアからデザイナーに転身した方がおり、自分の今迷っている事に関して相談できる境遇がありました。
これは後述しますが自分のキャリアを決める際に大きな影響を与えることとなりました。
チーム内の連携
自分の悪い所と癖が功を奏す?
チームで製作と言うことで4人1チームで机を並べて製作した訳ですが自分は
- もくもく過ぎるのが苦手で割と話かけがち
(もちろん話かけて良さそうなタイミングで) - 作業中割と独り言が多い(これはあるあるでしょうか)
と言う騒がしい性格と癖を持ち合わせているので周りの方々が物静かな感じだったのでバランス良くコミュニケーションを取ることができました。 この面が人事の方にはコミュ力高いと取って頂けたので結果オーライですね。笑
技術的要素をカバー
チーム内でも映像製作に普段から触れている訳ではない方もいたのですが、 丁度自分と先述した情報系の方が使うソフト等の使い方も割と把握していたので 「こう言う表現・演出・編集をしたいんだけどわからない」といった時も技術的なサポートを迅速にすることができました。
これができたのは割と大きいと思っていて、メンターのデザイナー社員の方が技術的なサポートではなく表現の仕方や構成に関してのサポートに集中して頂けたと言う所が大きかったと思います。
(心に)余裕のあるメンバーがいる事
これは組むメンバーによってしまう所はあると思うのですが、ある程度自分の製作に余裕を持つ事によってメンバーの頼み事を聞きやすくする。
こうする事でメンバーが何か煮詰まったりした時に相談・質問しやすくする雰囲気がチーム内にできたのは大きかったです。
ちなみに自分が心に余裕を持てたのは、「この表現にはこれくらいの工数と時間がかかりそう」・「この表現はそこまでの 時間をかけてやる事ではない」この見積もり力と取捨選択の癖が最初からついていて時間に余裕が持てたことかと思います。エンジニアでもクリエイターでも拘ろうと思えば無限に拘れてしまいますからね…
最終日(発表日)前には他のメンバーにお願いされて情報系のメンバーと二人で作品字幕のアテレコを二人で楽しくやってました。笑
(騒がしい芸人と落ち着いた芸人コンビみたいなアテレコになった覚えがある笑)
最終的にどうだったん?
自分の作品と結果
自分の作品
このインターンで自分が選択し疑似番宣の製作したのは、かの有名な「真夏のオオカミくんには騙されない♡」 です。
ご覧の通り一見自分の様な理系男子大学生には眩しすぎて目が潰れてしまいそうな訳ですが。
しかし実際の素材映像を見てみると、恋愛リアリティショーではなく人狼ゲーム的な感覚で捻くれてみるには良いのかな〜みたいな事で
「人狼ゲーム感覚でみる恋愛リアリティショー」
と銘打って企画・製作しました。 これは人狼ゲーム市場がある程度M層(男性層)において大きい事と、本番組がM層をメインターゲットとしては置いていない事も念頭に入れていました。
こちらの個人作品は企画賞を頂きました。
チームとしての最優秀賞
結果としてはチームとして最優秀賞を頂きました!
自分としては勿論個人作品が入賞したことも嬉しかったのですが、 どちらかと言うとこちらの方がチームとして連携できたことも相まって嬉しかったです…!
自分のクリエイターとしてのキャリア
最終的にインターンを参加して自分の
「クリエイターとしてのキャリアに迷いがあった」
この部分はどうなったのか?これを最後に触れて終わりにしたいと思います。
結論から言うとクリエイターとしてのキャリアは一旦諦めてエンジニアとして覚悟を決めてやっていこうと言う事になりました。
正直な所、打ちのめされた
正直な所、編集などの技術的なレベルは自分にも自信がありやっていけそうな感じはありました。 ですが、先述の「色んな方との出会い」でも述べた様に湧き出てくる”発想の違い”と言うか”独自の世界観”と言うか。何といえば良いかはハッキリとはわからないのですが、
「そう言う部分で自分が彼らの中でやって行けるのか、自分の専門性(情報系)を強みにして貢献した方がいいのではないか?」
ここがどうしても払拭できませんでした。
勿論芸術系出身じゃなくても行けるぜ!って方はいるとは思うのですが自分はその感覚を得るイメージがつきませんでした。
それよりも自分がエンジニアとして貢献できる将来の方が具体的・現実的に感じたのです。
エンジニア出身のデザイナー社員の方とのお話
先ほども触れた様にチームのメンターの方にエンジニア出身の方がいらっしゃり、その方に迷っている旨を相談した所
- 自分の様に最初はエンジニアとして貢献して転向するのはアリ
- だが最初はエンジニア・デザイナーどちらの職種で貢献するのかこれは決めた方がいい
この様なお話を頂いてそう言うキャリアもある事にはあるのか…と言う感じでしたが特に後者の"最初はどちらかに決めた方が良い"と言うのは自分の中で大きく影響しました。
最終発表でのフィードバック
ここまで凄い挫折のストーリーみたいになってしまいましたが、前向きな選択にもなるキッカケは勿論ありまして。
これはとても印象に残っていて一年以上たった今でも覚えている最終発表でのFBと会食でのお話なのですが、 デザイナー社員の方から
R君の発想は良い意味で捻くれているがとても丁寧な映像を作る。
将来企業では色んな事情でこう言う捻くれた発想は中々通せないこともあるけど、
今はその社会的な事情に迎合する事なくその発想を大切に持ち続けて欲しい。
この言葉がとても救いと言うか何と言うか自分がエンジニアとしての職種を選ぶとしても、まだクリエイティブな領域に関わっていきたいと思えるお言葉でした。
これを受けて自分はエンジニアになるとしても映像が作れなくなる訳ではないのでこの感性を大切に創作活動は続けていこうと思いました。
ぶっ飛んだクリエイターとの出会い
先ほども述べた様に彼らとの出会いは自分にとってある種、壮絶な挫折的な意味合いもあったのですが。
この会社にはこんなに面白い独創的なクリエイティブを作るデザイナーがいる。
彼らの作品を見て、彼らの作品に関われたら、さぞ楽しいだろうな。そう言う想いが強く残りました。
この想いが今後自分がエンジニアとしてクリエイティブに貢献できる所で働きたいと言う思いに繋がりました。これがCAさんにエンジニアとして入社する事を決めた大きな決め手の1つになったと感じています。