弊社に出会って5年目, 新卒1年目を振り返る
みなさんお久しぶりです, 最近は諸々忙しくブログが更新できておりませんでした. 今年で26歳になりアラサーになりました小林どす.
ネコチャンは相変わらず好きです. 写真は下田の方のねこの博物館で撮ってきたエモ猫です.
今回は年末年始という事でまだ2021年度は世間的には終わってはいませんが前半の区切りという事で今回振替えって参ります.
毎度の事ながらめちゃくちゃ長くなってしまったので最後らへんの
それで結局振り返ってみてどうなのよ?
の部分を先に読んで気になる所だけピックして読んでもらうのが良い気がします.
新卒入社先との馴れ初め
確か2017年くらいの入社先の映像・動画製作コンペにて ビジの社員さんをインタビューしたのが馴れ初めでしょうか. その時に受けた社員さんの印象が自分にとってとても良く
もっと知りたいと思って当時コンペの審査員でアドリブでクリエイティブ賞を下さったCHOの曽山さん(YouTuberのソヤマンさんです) にDMを送ったのがきっかけで今でもお世話になっている技術人事本部マネージャーの方に繋いで頂きました.
今では良く人事統括CHOの方に当時DMしたなと思います... 元々物怖じしないタイプではありましたが, CHOの方ににフランクに接して頂けたのに助けられましたね…笑 (そんなどんなレイヤーの方でもフランクに話を聞いてくださる所も弊社の好きな所です)
そこから色々方にお世話になりながら内定先の色々な面を知っていく形となりました.
(デザイナーコースの際に社員デザイナーの方々や人事の方にもとてもお世話になりました)
そういやどこ入社したの?
結構早くに内定いただいていたんですが結構色々な所にインターンに行っていたこともあり悩みまして, 2019年の12月あたりにCyberAgentさん(以下CA)に内定承諾しました.
他のインターンの記事などはここらへんを参考にしてもらえると良いかもです.
決めた理由は様々ありますが,
- スピード感
- やろうと思えばなんでもできそう
- チームとして取り組んでいく姿勢
- 育成・成長・挑戦を重んずる文化(組織文化)
- 自分のバックグラウンドと親和性が高い
こんなところでしょか.
自分のバックグラウンドに関しては, もちろん情報系の学生ではありML/DSの事は研究で専門にはしていましたが. こちらを参考にしてもらえると良いかもです.
端的に言うともともと広告動画系のフリーランスで活動しており, デザイナーコースでもCAを見ていたといった所です.
大きく決め手となった点
上記のように理由はいくつか上げたのですが大きな決め手になった物が一つあるので書いておこうと思います.
- やろうと思えばなんでもできそう→いい刺激が毎日ありそう
自分の短所としても挙げられうる部分ではあるのかもしれないんですが
「割と変化や刺激があるとモチベーション上がりがち」
みたいな所が大きくある(将来大きなことするために愚直に泥臭くやる事とかも好きではある)ので基本変化と刺激の無くならなそうな会社だな〜と思ったのが大きかったかもしれません.
最近何してるの?
最近では配属先の極予測AIという部署でプロジェクトチームの開発責任者&PJM(Project Manager)として, プロジェクトの今後や戦略を考えるPJO(Project Owner)のビジネスの方とゴリゴリプロジェクトの進行をやらせて貰ってます.
最初は開発担当という感じだったんですがプロジェクトの本格化と規模の大きさから正式に上記のポジションに着かせて頂きました.
上長の方々に
「少しずつでもやってみればいいんじゃないかな!」
「このチームはこばたくに任せたわ!」(社内ではこばたくと呼ばれています)
「一緒に頑張っていこうね!」
と任せて下さった時は素直に嬉しかったですし上長の方々には感謝しております.
そんな訳で最近はプロジェクト・チームのマネジメントから開発・設計, プロジェクトの今後や戦略を色々な方と考えたり, 全社の活動をやったり採用をお手伝いさせて頂いたりしています.
ここからは最近の話というより入社してからの前後からこれまでを振り返りたいと思います.
内定者アルバイト時代 : 2020/06~2021/3
実は入社前から今いる部署にはお世話になっており, 内定者アルバイトとして9ヶ月ほど働いていました. なので正確には部署では2年目くらいの感覚でいるという形です, 当時はクリエイティブ×エンジニアリングをやるのは決めていたので内定者アルバイト先の志望は
- クリエティブの知識が活用できてクリエイターの方とも近い部署
- ビジネスの事業戦略などを身近に感じつつそれを理解し連携できる部署
この二つを軸にして人事の育成担当の方にお願いしました.
内定者期間においては, 以下の三つを意識して就業していました.
部署や事業ドメインの事を理解する
大体1ヶ月半くらい, 元々長期のインターンなどでアドテクの部署でDS業務とフリーランスやインターンでブランドクリエイティブなどを手掛けつつ広告の運用の代行もしていたのでドメイン知識はある程度ある状態だったのは大きかったと思います.
部署のシステムや現状を全体感を実装しながら把握する
半年ちょいくらい, ここに一番時間をかけていた気がします, これをするためにデータ基盤の同期やパブリッククラウドの一部からMLの学習パイプライン・モデルのサービング(バックエンド), 新規モデルの実装による画面の追加(フロントエンド), 最終的には監視基盤・ログ収集基盤の構築をさせて頂きました. 割と前半は温度感の高いもの・後半は部署で手が回っていないもので自分が試したい技術領域を触っていました.
これのおかげでDataDogや監視周りの知識はある程度付き, GCPなどの知識は実務レベルの知識をつける事ができました.
プロダクトの事業戦略や強みを理解する
これは部署に入ってからずっとやっていた事でしたが上記の二つができた所から本格的に自分の中で始めたような記憶があります.
PO(Product Owner)の方や事業部責任者の方, Productの開発責任者の方などに競合と何が違い何が強みなのかみたいな所を軽く聞いたり自分の中でも勝手に考えている時はありました.
配属後は自分からも何かしらは提案できる状態にはしておきたかったので内定者時代に提案機会が少ないにしてもやって損はないので勝手に脳内でやってましたといった感じです.
他にも色々な所で以下の様な色々な事をやらせて頂きました.
採用系のプロジェクトで23卒の学生のトレーナーやる(リンクは参加した方の御一方) ariku1021.hatenablog.com
弊社のオウンドメディアでインタビュー頂く www.cyberagent.co.jp
入社式の動画を作成する www.cyberagent.co.jp
他にも記憶に残っているのは21卒はコロナ直撃世代で完全にオンラインでしか同期と会えないというのは分かっていたので多分みんな繋がりを求めているのはあったのでしょう,
週一回定例みたいな形でみんなでZoomで皆で集まり, 同期をどうやって盛り上げてやろうかなんて勝手に企んでいる会が何と入社するまで一年間続いてました笑
他にも入社前の2,3月にClub Houseが流行っていたので会社の先輩方と絡んでいただいたりしていました, その方々とは今でも仕事でお世話になっています.
入社〜配属 : 2021/04~2021/05
ここからはまあ良くある研修の話なんですが, ここで初めて他の職種(ビジネス・デザイン)も含めてオンライン上で顔を合わせるという感じでした.
エンジニア職とテンションの差はあれど皆人が良さそうだ〜と思いながら研修を受けてました.
実は4月からエンジニア特化のシェアハウスを始めており一緒に住んでいる同期と一緒に研修を受けてました,
シェアハウスではたまに勉強会したり, 頻繁にスマブラしたり, 鍋したり焼肉食べたりして楽しく過ごしております.
弊エンジニアシェアハウスについてはこちら ric418.hatenablog.com
研修について
CAでは
- 職種を跨いだ全体研修(2日間くらい)
- 事業部配属前のチーム開発研修(3週間くらいあったかな)
- 事業部ごとの研修(2週間+配属後何日かくらいあった, 事業部による)
のように三つ研修があるのですが, それぞれ軽く触れておくと
みたいな感じで前半サックリ後半はかなり実践的な内容で改めてCAの内定者時代の育成力・採用基準の高さを肌で感じました.
研修中に外部技術カンファに登壇する
これもタイミング的になかなかのものだったんですが, 事業部の研修中にCAの外部むけのカンファレンスCA BASE NEXTに登壇しました.
ちょうどGCPを使ったMLシステムの話を学生の育成向けにやった話がネタとしてあったのでその話をしました.
この辺りから色々な方から色々な面白い事に声をかけて頂くことが多くなった気がしています.
配属後〜最近まで : 2021/06~
最終的に今の部署に配属されそのまま, 今までのタスクを行う形になりました.
プロジェクトの開発責任者に
大体配属されて一ヶ月経つか経たないか位の時(ちょうど内定者アルバイト始めてから一年目経過)にこのプロジェクトの開発担当をして欲しいというのをプロダクトの開発責任者の上長の方から言われたのですが(プロジェクトの開発責任者もその方がやる),
その上長もかなりお忙しい方なので少しづつでも自分が出来る所を奪っていき上長が動く事がほぼ無いという形にして行った結果最終的に正式にそのポジションを任せて頂く事になりました.
この他にも前述したように部署のシステム全体の事を軽くであっても実装レベルで把握している事が自分としても大きかったと感じています.
技術の体系的なinputを意識し始める
開発責任者としては当たり前な話かも知れませんが, 設計や開発・技術選定において何かの決定を行う際, 体系化された知識やこれまでの経験と今後のプロジェクトなどの方針から確たる理由を持ってその時点で最善と考えられうる決定を行う責任があると個人的には思っています.
それに伴い自分はこれまでの経験が大きくある訳では無いため, 足りない分を体系化された知識のインプットによって補わなればならないと考えました.
それにあたり読んでいった本などは多くありますが主に以下のジャンルに絞ってインプットしました.
- プロダクトの発展をスムーズにするソフトウェア開発とプロジェクト進行(PMやPJM)
- 仕様変更などを行いやすくする設計や開発(DDDやTDD, 開発しながら設計するという考え方)
- GCPを中心としたパブリッククラウド
といった様な物です. 理由は様々ですが自分が対象とする業界は事業的にも未開拓な部分が多く仕様の変更や目指す事業戦略が変わる事も多々あるためこの様なジャンルを集中してインプットしている形になっています. 実際に8月くらいにGCPのプロフェッショナル資格を取得したり, 変更容易なソフトウェア開発というトピックで社内技術カンファで発表させて頂いています.
このインプットを積極的に行うために週末色んなところの喫茶店やカフェを巡ってそこで本を一気読みするという散歩&読書&喫茶店という趣味というか習慣が最近完成され始めています.
経営会議に参加し藤田社長に施策を提案する
これは先述のCA BASE NEXTの繋がりから先輩社員の方に推薦頂きつつも自ら立候補したもので大体7月頭くらいだった気がします.
YMCAあした会議というCAのあした会議と呼ばれる経営会議の若手バージョンといった感じです.
ここでは若手が必要だと思う全社施策や新規事業をチーム毎に揉みながら最終的に藤田社長に当てるといった様な体型になっています.
ここで決議されたものは実際にコストや予算をつけて実行します. 当時自分のチームはリーダーの方と自分がエンジニアであった事からエンジニアリング系の施策を当てて決議頂きました.
現在はその施策の統括として色々な方にご協力頂きながら粛々と進めております.
当時の記憶としては自分の中で藤田さんは社長というよりタレント感が強かったので
「藤田社長って存在したんだぁ…実物が喋ってる…(失礼)」
と思いながらプレゼンしていた記憶があります…笑
社内ハッカソン CA PoCMOCK CONTESTに参加する
これはクリエイター向けのイベントですが, CA PoCMOCK CONTESTに参加しました。
検証(PoC)している技術をプロタイピング(MOCK)するというコンセプトの物で自分は部署で検証しようと思って出来ていなかった物を
自分の開発しているサービスを使用してくれている社内クリエイターと22卒23卒内定者の方々とチームを組んで開発しました.
エンジニアとクリエイターの祭典で開催した、PoCとMOCKのコンテストで「会社の未来に繋がるタネ」探し | FEATUReS サイバーエージェント公式オウンドメディア
チームの中で一番のおじさんが自分という何とも弊社らしい状況を楽しみながら優秀な後輩の方々と開発ができる良い機会となりました, 開発したプロトタイプもある程度の評価を得られたため部署のプロジェクトにそのまま組み込む事を決定しました.
全社総会で新人賞にノミネート頂く
そんなこんなで9月あたりまでやれる事全部やってた訳ですが, CAでは全社総会というものが半期に一回ありましてそこでそれぞれの部門(新人賞やベストエンジニア賞・ベストプロジェクト賞など)で全社視点で秀でた成果を残した方々がノミネート・表彰されるアカデミー賞形式の大変名誉ある会があるのですがそこで僭越ながら新人賞にノミネート頂きました. (写真は撮影の時のみマスクを外しております)
これから銀のABEMAくんが届くそうで今から楽しみです.
家族が増えました
ここで一旦プライベートな話を挟んでおきますと実家の猫が二匹増えました.
先住猫と合わせて三匹「チョコ・チップ・デール」という名前ですカワヨイですね.
次世代マネジメント室に選出頂く
ここが直近になり, これもCA独自の組織ではあるのですが, 次世代のエンジニアのマネジメント人材を育成・輩出するための次世代マネジメント室(以下, 次マネ)の3期生に選出頂きました.
技術経営会議である「つめきり会議」に参加し技術担当役員である長瀬さんに技術者の方々にとって会社をより良くする施策を提案しいくつかの施策を決議頂きました.
形式は基本先述したあした会議と似たような形なのですが, ここでは自分がチームリーダーとして会議にを手伝っていただける方に参加いただくという形でした.
次マネでは各管轄のCTOの方々の考えを伺ったり直接長瀬さんの考えを伺いつつ自らの施策を推し進める事ができるため, そのレイヤーの方々の視点を共有できるという点でかなり貴重な機会になっています.
この次マネの活動は今でも続いており同世代のとても優秀な方々と刺激的な日々を送っています.
それで結局振り返ってみてどうなのよ?
ここまで長くなってしまい, また結論はどういう事だっけ?みたいな感じになりそうなのでしっかり結論いくつか出して締めたいと思います.
良いギャップが多い印象
勿論些細なギャップはあったりしますがそれをとって余りある良いギャップがこの会社にはあるんだなと感じた一年でした.
具体的には
予想以上に新卒の裁量がデカイ
これはCAでは入社前から良く言われる事ですが実際に体感してみるのでは全く違います.
予想の何倍かを行くイメージです.
「デカすぎんだろ…」くらいの時が普通にあります.
どなたかの先輩のおっしゃっていた例えなのですが
言うなればマリオのスーパースター状態, 時間制限の無敵. 活用しないという手はない
という感じです, 勿論2年目以降もかなり色々出来そうですが新卒はその大きさが段違いな気がしています. これはまた来年の振り返りで答え合わせをして見ようかと思います. つまり結論新卒1年目として中から弊社を見た時今までは見えなかった本質は見えてそれは個人的には総量としては良いギャップが圧倒的という所です.
と言いつつもベースの部分を大事にしている
前述したように何でもできる状態ではあるのですが, 新卒として必要なエンジニアとしてのベースの部分, つまりは「技術力」などについてはかなり大事にされている感覚がありました.
全社横軸活動などやりたい事がある場合は自分のベースの部分を配属された部署でしっかりと整えながらバランスさせながらやっていくというのがどの部署でもあるような気がしました.
言い方を変えるならばやりたい事を無限にやるには技術的なベースラインや成果を示さなければならないとも言えるかも知れません.
求めた変化や刺激はそこにあったか?
入社の決め手として
「割と変化や刺激があるとモチベーション上がりがち」なのでそういうの言うのが尽き無さそうな会社
というのを書きましたが実際にそんな変化や刺激はあったのかという話もしておきたいと思います.
POや開発・事業責任者の方々との戦略を練る日々
部署でのポジションや対象とする業界や市場にも依存するかもですが, 変化の多い未開拓事業の戦略を練る段階から参加させてもらう様にもなってきておりプロダクトチームに属するエンジニアとしても開発責任者としても技術領域以外での刺激も多く楽しい毎日です.
AI Labのリサーチサイエンティストの方々との連携
これは自分の所属するAI事業本部の体制の話ではあるのですがAI事業本部にはAI Labという組織があります.
AI Labは研究組織として事業に展開できる可能性のある研究を推進し事業部や部署と連携して研究の社会実装・最先端技術の実プロダクトへの実装ハードルの低減を実現してくださっています.
自分の所属する部署はCV・NLP・音声・動画などマルチメディアのデータを扱うためAI Labのその道のプロの方々と連携しながらプロダクトを開発するサイクルは修士ながらも研究を楽しんでいた自分にとっては学術的な刺激も絶えない環境です.
何よりも研究に時に感じていた
「このデータや技術を今この瞬間知っていて活用できるのは世界でも自分だけ」
という感覚は個人的には何事にも変え難い気がしています.
(修士時代に産総研という国の研究所で社会人のガチガチ研究者の方々と研究している時と似ている感覚な気がします)
AI Labなどに関しては以下のページがHPとしてありますのでご参考まで.
何よりも自分の強みとやりたい事に一番近しい
これはとても幸運な事ではあったのですが自分のクリエイターとしての背景と機械学習エンジニアとしての背景の掛け合わせとして今の部署はこれ以上にない強みを活かせる場所であり,
やりたい事でもあります. 正直な所クリエイターの思考を若干でも理解した上でシステムを組み, 非構造化データであるクリエイティブを構造化していくという事に関してはトップレベルの自信を持てる所ではあります.
一旦自分のやると思った所まではこの分野で第一線を走る人材として頑張っていきたいと思っています.
この思考に至り迷いなく突っ走れている事に関しては2017年からクリエイターとしての就活もしっかりとして自分のやりたい事を明確にしていた当時の自分に感謝と言った所な気がしています.
自分からもっと良く出来そうな所はまだまだありそう
元々良い会社である前提の上で且つこれは部署・全社も含めての話ですが
「自分が言っても何も変わらないだろう.」
という感覚は全くなく
「自分から言えば何かが変わるかも知れない, というか自分から言わないと変わらない事もある.」
という感覚の方が今の所は強いと言う所が一番の刺激なのかも知れません.
何となく意識していた事
上記の様な色々な事に声をかけて頂いた事や自身の技術的な向上なども含めこの1年間振り返って何となーく意識していた事やこれが良かったのかも知れない事をまとめておこうかと思います.
あくまでも個人の所感かつ個人の振り返りの話なのであしからず.
セルフブランディングは組織の為に
これは一つの仮定の元という感じ何ですが, その仮定とは
「マネージャーや上長もどんなに優秀な方でもエスパーではない」
という事です. というのはどういう事かというとチームのメンバーのやりたい事を上長はヒアリングはするもののその人から上手く引き出せた要望・開示でない限り, その人のやりたい事やキャリア方針や得意な事は推測の域をでないという事です. これは規模のある程度大きい組織になればなるほど吸い上げが難しくなってくる物だと思います.
そんな中, 自分もチームを任されてメンバーの方にジョブ・タスク依頼をする時がありますが, それが
- その人にとってモチベーションのあるポジションなのか?
- モチベーションに対して適切なジョブサイズなのか?
- そもそもそのタスクはその人のキャリアの糧になるのか?
みたいな所でかなり迷う部分があります, この辺りはチームマネージャーとしてどれだけ引き出しておけるかという腕の見せ所なのかも知れませんがメンバーの方々が
「これが一番得意です, あとこれもやりたいです!」
と言ってくれているならばどれだけ任せやすいだろうかという風にも思うのです.
何かメタ読みみたいな感じでジワりますがこれをする事によって
- 自分はやりたい事や得意な事で抜擢されるチャンスが増える
- 上長は任命がしやすくなって助かる
- 千載一遇の抜擢の機会はいつ来るか分からない→確率をあげる
(プロジェクトのタイミングやポジションの空きとか依存なので)
と言った点から自分のやりたい事や得意な事は積極的に周りに特に上長に伝えたりした方がいいなとも思っています.
これは別の言葉で言うと「セルフブランディング」とも言われるかも知れません. エンジニアの方の中では敬遠される方もいるかと思いますが自分はこの「セルフブランディング」の様な物を自分をアピールする物というより, 好きこそ物の上手なれと言うくらいですから組織の適材適所と上長などの人助けの為だと思って色んな所で少し大それた事も言っています.(ちょっと偉そうですいません)
確かにちょっと恥ずかしいですが「これ位力がついたらこれはやれるはずです, その次はこれ」みたいな感じで言うと地に足ついたキャリアのガントチャートみたいで良い気がしています.
(ガントチャート上手く引けた事ないけど…笑)
協力・応援してもらえる人間を目指す
これは学生の頃から痛感していたところではあるのですが
「どれだけ自分に高度なスキル・処理能力があろうともチームで立ち向かわなければ死ぬ案件はある」
という所です. 何か大きな事したいな〜と思った時に周りからの協力や応援は必要不可欠であるという事です.
ある程度これはチームで何か動いたことがある方は認識している事かなとは思いつつ, もう一つの理由としては何かに抜擢や挑戦させてもらう際に周りに応援されているのとそうでないのでは精神的にかなり差異がある上に抜擢される確率が高くなる様な気がしています.
今入社してから色々な全社の施策をする際に内定者時代に同期を含めた会社の方々とお互いの事を知り関係値を作っておいた事は当時はそこまで意識はしてはいませんでしたが今ではとても価値ある期間だったなと思っています.
素直に色んな人と何かするのが楽しいので, そこまで打算的に交流をしている訳ではありませんが, そういう点では今の性格には感謝している感はあります.
ただ最終的には「小林に聞けば何か良いのが帰ってくる」みたいな皆さんの懐刀として応援される様な人間にはなりたいなとは思います.
そういえば唐突ですがこのアフリカの諺が好きです. 時には少数で素早く進む事の大事さも含まれているからです.
「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」
(If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.)
一つでも自分のスキルで自信を持てるものを持つ
エンジニアではこれは「技術力」という事になるかと思うのですがこれを持っているかどうかでこれより後に書く物がやりやすいかが変わるような気がしています.
例えば自分の領域で言うのであれば
- クリエイティブのデータ構造を加味したデータエンジニアリングやインフラ
- CV・DL・DSの専門知識
と言った所でしょうか, この辺りの技術をベースにしつつ他の領域にも知見を広めていくと言う形になるかと思います.(前者の方が最近使うので自信があります)
これの利点としては確固たる自信が持てると言う事もありますが, アカデミックの世界でもあるある?かも知れませんが一つの知識を深めるとその周辺領域の知識も自然と染み出す様に習得する事になると言う点があります.
一つの論文をしっかり理解しようとすると引用論文も少しづつ理解しないといけないと言う状況に似ているような気がしています.
何よりも色々最初から手を出し過ぎてどれも中途半端になると言うのが一番避けたい状況で, まずは一つ自分のベースとなる技術やスキルを見つけるのが精神的にも安定する気がしています.
新卒・エンジニア職と言う意識を薄める
これはかなり人によるというかその人のキャリアの指向性によるので自分の場合はこうしてました, と言うくらいの話として読んで頂きたいのですが,
「自分のジョブサイズやスキルレベルを年齢・年数を理由に狭めない」
と言うのが大きくありました. 理由としては
- 新卒や一年目と言う意識をし過ぎると自分は遠慮をしてしまう気がした
- その時点で技術力やスキルの限界を自分で決めてしまいそう
- 一応ML/DS(機械学習エンジニア/DataScientist)と言う専門職で採用いただいている
と言うのもあり1人の専門家としてインプットし働くと言う意識を持っていました. これは先ほど前述した「一つでも自分のスキルで自信を持てるものを持つ」もかなり大きく関係するかと思います.(勿論自信の面で) なので以下の標語を心の中でこっそり持ってました.
「気持ちは新卒, やる事は2年目以上」
これはどれだけ自信があるかと自分をどれだけ騙せるかと言うのにかかっている感はあるので厳しい可能性もあります. 勿論自分も最初は厳しい部分もあったので自分を騙してから実態(技術力)を急いで合わせにいくみたいな時期もありました…w
まあ結果技術力は向上したのでヨシですね?
(実はコレは少しズルめなネタバレなのですが, 自分は2017年からフリーランス(個人事業)としてクリエイター活動(ブランドクリエイティブの制作と運用型広告の代行)を学生やりながら企業の方相手にヒアリングして企画して提案してとか工数見積もりしてたまに営業かけてみたいな事はしていて社会人としては割と5年目くらいになってる(今の個人事業は他の物になってますが)という事実がありますがそういう自信も含めて自分の中に持てていると良いのかも知れません. )
そしてもう一つ
「エンジニア職という意識を薄める」
これはエンジニアとしてスペシャリストとしてやっていくぜという方にとっては余り需要のない考え方かも知れませんが, 自分も一応「3年目くらいには自分が担当するエキスパート領域を作る」というのはありますが意識としては「エンジニアリング・ML/DSを強みとする人材」という位でやっています.
これには理由が二つほどありまして
- 自分のキャリアの最適解が今の自分の観測範囲内にない可能性がある
- 活躍の機会がどこから来るか分からない
そういうのもあり割とキャリアの観測範囲の狭い1年目はキャリアのスタートを探索する上でも自分のモチベーション下がるものでない限りはML/DS以外のエンジニアリングの仕事やエンジニアの仕事じゃないっぽいのも色々やっていたイメージがあります.
機械学習/数理計画法界隈の用語でいう非凸関数の局所解を抜け出す可能性のためにSGD(Stochastic Gradient Descent)・確率的勾配降下法を使うみたいなイメージです(伝われ)
最近あーコレだ凄い分かりやすく言語化して書いてくれてあると思ったのが以下のMediumの記事です. よかったら合わせてどうZOY.
※転職を推奨しているしている訳ではなくキャリアに最初は幅を持たせる意味の分かりやすい例として挙げているのと全く同じ考えだったので引用させて頂きました.
(数理界隈の人は何かを探索する時はやはり最適化手法を思い浮かべるのかしらん)
あとコレをやると取り敢えず何かしら声をかけて頂けるというのがあるので新卒1年目は頑張ってもいいかも知れません.(頑張りました)
最後に気をつけていたのは新卒という理由で遠慮はしないが礼は失しないという気持ちは忘れずにいました. (頭は低く目は高くっていう言葉がすこです)
CA新卒として
コレも人によってどこをとるかみたいな話なので個人的な感想と自分がそこをやりたかった・出来たという話くらいに受け取ってくださいませ.
個人的にCAの新卒として
- 新卒として会社に新しい文化などを根づかせたい・会社を変えたい
- 新卒としてそれぞれの部署で活躍・貢献し技術を高めていきたい
この二つは最初からどちらもバランスしてやっていけたら個人的には良いかなあという話なのですが, 前者は全社の話・後者は部署の話という事でお互いにそれぞれの時間を取り合いが発生する事は往々にしてあり得ます. そして全社の成果は部署のメリットに繋がらないパターンもある.
ここが難しい所だなぁと思いながらどうした物かと考えつつ最終的に以下の基準でそれぞれを両立させています.
- 全社の物は部署での主務に影響のない範囲で行う(コレは全社的にもそうだった気がす)
- また主務の時間を割く場合は所属する部署や事業部に大きく還元できるものとする
→実際に部署の機能の検証を行ったPoC MOCK Contestとかが良い例かもです
勿論上長の方と相談をしっかりしておく事は勿論ですが納得されやすい基準を設けておくのは大事だったかと思います.
まあ1年目は部署での活躍をしっかりして2年目以降から全社にも貢献していくという形も部署/全社特化で活躍していくなどの形もとても良いかと思います, 実際そういう形で活躍されている社員の方々も多くいらっしゃります.
活躍の方法は色々ありそうなので自分に合いそうなのを見つけるのが良さそうといった感覚です.
あと一つ言えるのは「〜さんなら大丈夫でしょ」と思ってもらえるいわゆる信頼残高というのも重要そうな気がしています.
最後に
最後に自分の中で最重要の要素を挙げ今年の抱負に軽く触れて締めたいと思います.
「鈍感になって楽しむ事」
最後の最後に何をふざけた・贅沢な事をと思われるかも知れませんが自分は入社するにあたって刺激を求めに来ているので, 仕事をあまりに深刻に考え過ぎず, ピュアに良い仕事したいと思える様に自分の能力が一番伸ばせる所でやって行きましょうという感じです.
また弊社という事もあって若手として取り上げて頂くことも多くお騒がせしている身なので周りからどう思われているだろうかとかもあんまり考え過ぎるのも精神衛生上良くないので愚直に一個一個の意見などに向き合ってより良い物を目指すという事を繰り返す過程を楽しむのが良さそうだなという結論に去年はなりました.
何よりも去年一年でCAには応援・アドバイスしてくれる方の方が圧倒的に多いという事を確信したのでその方々を大事にやっていこうという感じです.
今年の抱負
ここまで去年の振り返りをザーッと書きましたが今年の抱負の詳細は年明けの自分に体力があればそこで詳細に書くこととして箇条書きでまとめたいと思います.
業界への技術的貢献
去年は会社内での貢献をメインとして来たので3年目には自分の専門分野でエキスパートを目指すという目標のためにも技術還元を業界に向けて共有したり貢献するのを目指して行きたいと思います.チームメンバーのマネジメント
去年はプロジェクトの進行や戦略の部分のマネジメントを行なっていましたが今後は様々なチームのメンバーを率いて大きな事をやっていく事になりそう?なのでチームメンバーにどうやってモチベーション高く活躍してもらえるかなどを考えていけたらなと思います.新卒の時の勢いを忘れない
立場は変われどコレはずっと持ち続けていたいなとは思います, もう1人の僕の完成です.もうちょいプライベートをプライベートっぽくする
コレは完全にプライベートな話ですがこの記事を見ても分かる様に最近は趣味と言っても1人で喫茶店行って技術書開くかMac開いて個人開発するかなのでそれはそれで良いかなと思いつつ, もう少し本職と離れたプライベートを増やそうかなと思ってます. なので小林が何か誘ったら優しく受け止めて下さい.
ここまでクソなが文章でしたがご覧いただき有難うございました! 2021年もお世話になりました!今年も不肖の身ですが引き続き宜しくお願い致します🎍
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現在自分が企画・運営・メンターを予定しているインターンがエントリー募集中です!
自分の他にもとても優秀な社員の方々(国際学会採択の方とか)がメンターに入ってくださっている貴重な生成モデルをサーバーに載せるサーバーサイド×ML/DSのコンペになるので是非この機会にどうぞ!
渋谷スクランブルスクエアで小林と握手!(実は2年前自分も別のお題のこのコンペに出ていました)
エントリーは2022/1/3までです!是非是非!